ガイド4 · 検査の前に
血液検査の費用と受け方:保険、健康診断、紹介状
日本で血液検査を受けるときの、お金と手続きの話です。保険がきくのはどんなときか、自費や健康診断ならいくらか、医師を通さずに受けられる場所、そして紹介状の期限まで、公的な資料をもとにまとめました。
医学ではなく、制度の質問
いくらかかるのか、誰が払うのか、医師の判断が必要なのか、結果はいつ出るのか。どれも医学ではなく制度の質問で、答えは国によって違います。このガイドでは日本の制度に沿って、根拠になる資料と一緒に答えます。
多くの人が意外に感じる点が2つあります。保険がきくかどうかは検査の種類ではなく、医師が診療に必要と判断したかどうかで決まること。そして紹介状には、法律で一律に決まった有効期限がないことです。
保険がきくかどうかは、検査ではなく目的で決まる
保険診療のルール(保険医療機関及び保険医療養担当規則)は、検査を「診療上必要があると認められる場合に行う」と定め、健康診断は保険の対象として行ってはならないとしています。だるさなどの症状があって医師が必要と判断すれば保険がきき、症状がなく念のために調べるなら自費になります。
保険がきくときの値段は全国共通の診療報酬点数表で決まり、1点は10円です。窓口で払うのはその3割(年齢や所得によって1割または2割)なので、同じ検査ならどの医療機関でも基本の金額は変わりません。点数の足し算のしかたは専用のページで説明しています。
医師を通さずに調べる
症状はないけれど数値を知りたいときは、血液検査だけを受ける方法があります。会社の健康診断や特定健診、自費の採血コース、薬局などにある検体測定室です。検体測定室は厚生労働省のガイドラインで運営が決められていて、測定は健康診断の代わりにも診療にも使えないことを、受ける前に説明することになっています。
項目の多い全身チェックが、そのまま安心につながるとは限りません。症状のない大人を対象にした17の比較試験をまとめたCochraneレビューでは、一般的な健康診断で死亡は減っていませんでした。ただしこれは症状のない人の検診の話で、症状を調べる検査や、治療中の病気の経過をみる検査には当てはまりません。
大きな病院と紹介状
特定機能病院などの大きな病院に紹介状なしで初診で行くと、3割負担などの窓口負担とは別に、7,000円以上(医科)の特別の料金がかかります。2026年度の診療報酬改定でも、この額は変わっていません。
その紹介状に、法律で決まった期限はありません。ただし病院ごとに3か月や6か月といった扱いを決めていることがあり、時間がたつと書かれた検査結果も古くなります。紹介状をもらったら、早めに予約を入れるのが確実です。
採血の前に聞いておく
このガイドの内容は、ほとんどが採血の前なら簡単に確かめられ、採血のあとでは変えにくいことです。保険か自費か、どの項目を調べるのか、紹介状が必要か。受付で聞くのに遠慮はいりません。
このガイドの記事
採血のあとに
あなたの血液検査の結果を、1行ずつ解説します
検査結果をアップロードしてください。数分で完全レポートが、受けた施設が印字した基準値をもとに注意が必要な順にすべての項目を分類し、一つひとつを説明して、最後に行動プランと医師への質問をお渡しします。
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出典
診療ガイドライン、合意声明、査読を受けた研究です。このページの数値はすべて、いずれかを出典としています。査読前の論文(プレプリント)は引用していません。